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今日聴いたCDその4 Mumm-Ra「THESE THINGS MOVE IN THREES」
Mumm-Ra「THESE THINGS MOVE IN THREES」

昨年のフジロックにデビュー前に登場(今年も出演)という異例の大抜擢を受けたマムラの遂に出たデビュー盤。

これは非常に好みです。

とてもポップなのに、基本的にはUKのバンドらしい、どこか翳りのある、でもやっぱり疾走感はしっかりある楽曲群。

しかし、どうも一括りにしにくい何かがあるなあ、と引っかかりを感じたので、あんまり余計な情報は入れないに限るとは思うのですが、ついついプロフィールを検索してしまいました。
で、それによると、

英ブライトンの近隣の小さな港町で、高齢者居住地として知られるべクスヒル(東サセックス)出身。そんな環境で育った音楽と紅茶をこよなく愛すピュアな若者5人組。バンド名の由来は80年代放送になっていた人気アニメ『サンダーキャッツ』に登場する悪役「マムラ」から。ロックとはほど遠い退屈な町での趣味として始めたというバンドは15歳の時に数学の授業中に結成。当時は楽器を覚えるのが必死で、スタート時はドラムキットがなかったギャレスはタンバリン担当だった。やがて活動の中で書き上げた楽曲は実に100曲以上。数年前にとある事情でシター担当がバンドを脱退、これを機にメンバーは大学進学をするか真剣にバンド活動を続けるかの選択肢にぶち当たったという。選んだのはバンド活動、そして同時に既に書け上げてきた100曲以上もの楽曲を全て捨てること、そしてマネージャー(スティーブ)を付けること。その後1年間は地道なライブ活動で新曲作りに励んだという。

若干ゆがんで、奇異にエキセントリックな地元環境を上手く反映させたのが現在の彼らの音楽、そして度重なる奇妙な珍事件・・・バンド活動開始当初は市役所や家畜小屋、ボート・クラブでの大混乱ライブ。ある時「ミニフェス」に登場した際に、ステージ上で大好きな紅茶を飲むためにお湯を沸かしていると、幻覚剤を作っていると勘違いされ警察が登場。同じ夜には観客の少女が壁に頭を叩きつけては手首を切り、自殺未遂。他にもあるライブ会場でワイヤー接続不良のために度重なる感電騒動、それを見届ける客は1組の一卵性双生児。

 やがてデモが出回り、真っ先に唾を付けて契約をしたのは英コロンビア。昨年スペインへと送り込まれプロデューサーYOUTHとレコーディングを行う・・・そして度重なる悲劇にも見舞われた。マネージャー、スティーブの死。(英国でのデビューシングル「What Would Steve Do?〜スティーブならどうする?」の曲タイトルはこの事件からつけられた) リード・ボーカル、ヌーの父親の死。(「Light Up This Room/直訳:この部屋を灯して」や「Down, Down, Down」はここから) 一見、美しいポップ・アルバムと思いきや、ここに見え隠れする暗幕の世界。


とのこと。

若干ゆがんで、奇異にエキセントリックな地元環境を上手く反映させたのが現在の彼らの音楽


なるほど、言われてみれば納得できる。

他にもあるライブ会場でワイヤー接続不良のために度重なる感電騒動、それを見届ける客は1組の一卵性双生児。


あとこの件は超笑ったw 書いた人ずるい。

とまあ話は逸れましたが、高齢者居住区出身だったらどうなるんだよ、と問われたらば僕には言葉に出せないのですが、しかし非常に腑に落ちるのです。

陳腐になるのを断っておいて、無理に書くならば、それは未来の見えにくい生活であったり、ロンドンやマンチェスターに比べればおそらく格段に牧歌的な日常であったりするのでしょう。

そして海の向こうの赤の他人なので頭悪くあっさりと断じてしまいますが、二人三脚でやってきたマネージャーとボーカルJamesの父親との別れという喪失は、おそらくこのバンドに大きな表現における力を否応無しに与えてしまったのだと思います。

上記プロフィールにある、愛する人たちの死を受けて書かれた曲たちには、確かな想いが込められているのを強く感じました。Spiritualizedのような方向にも振れることが出来るかも。まあ、ジェイソンは彼女にフられただけなんですが。それはともかく、色んな方向に踏み出していける可能性に満ち満ちている、如何にもファーストらしいファーストだと思いました。

単にバンドとしての地力に関して触れておくと、おっと思わせられたのは「This Is Easy」の間奏のキーボード。逆に、ストリングスの使い方は意図的なものかもしれないけど(アホと思われそうですが、そこら辺が高齢者居住区?なんて思ってしまった私ですよ)、非常にベタに思え、もうちょっとアヴァンギャルドな使い方をして欲しかった気も少しあったかな。

そういう方向にはいかないんだろうけど、男バンド版Cibo Mattoみたいなバンドになれる可能性があるように思えたし、そうなって欲しいです。

まあとにかく個人的にはかなり気に入りました。このアルバムがマスターピース!とは言いませんが、このバンドの今後がかなり楽しみに思った1枚。



ついでに……蛇足ながら書いておきますと、スピリチュアライズドのJason Pierceは、メンバーでもあった彼女(Kate Radley)にフられ、メンバーを全員解雇して、自分でスコアを書き上げ、100人からのオーケストラでアルバム「Let It Come Down」を録音しました。アホです(褒め言葉)。

ちなみにケイトは後にRichard Ashcroftとゴールイン。子供も2人います。お幸せに。

はてなブックマーク - 今日聴いたCDその4 Mumm-Ra「THESE THINGS MOVE IN THREES」 | 23:39 | 今日聴いた買ったのに聴いていなかったCD | comments(0) | trackbacks(0)
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