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ドメネク、オモロー

日本にグループリーグ突破の目が出てきて、盛り上がっている南アフリカのワールドカップですが、一般の方にどれだけ届いているのかはともかくとして、フットボール馬鹿たちに地味に効くボディブローを放っているのが、レイモン・ドメネク率いる「レ・ブルー」ことフランス代表。

全世界のサッカーファンにとって「神の手」といえば、1986年のワールドカップ・メキシコ大会準々決勝の対イングランド戦において、アルゼンチンのディエゴ・マラドーナ(現アルゼンチン代表監督)が決めた左手のゴールと相場が決まっているもの。マラドーナ本人の発言および愛称から、「神の手ゴール」という呼称が定着したこのゴールは、その直後に起きた5人抜きゴールとともに、サッカー史上に残る伝説となりました。

で、昨年11月18日に行われた、ワールドカップ出場権を賭けたヨーロッパ予選プレーオフ第2戦・フランス対アイルランドの一戦において、新たにサッカー史に刻まれるであろうハンドが起きたのです。

試合は後半を終えた時点で、2戦合計1-1のスコアとなり延長戦に突入。迎えた延長前半13分、フランスのティエリ・アンリがライン際で飛んできたボールを明らかに左手でコントロールし、その後上げたクロスがウィリアム・ギャラスの決勝ゴールのアシストとなりました。



その後フランスはアイルランドの反撃を凌ぎきる。まず間違いなく、手を使わなければボールはラインを割っていただろうことを考えれば、人の手だろうが神の手だろうが、フランスをワールドカップに導いたハンドであったことは、紛れもない事実であると言えるわけです。

アンリは試合後に、偶然触れたと言ってはいるもののハンドがあったことを認めており、アイルランドサッカー協会は、FIFA(国際サッカー連盟)に再試合の実施を求め、非常にこの問題は紛糾したのですが、結局再試合などの措置はとられませんでした。


つくづく、このフランス代表監督のレイモン・ドメネクという男、不思議な星の下に生まれたオッサンであります。

2004年の代表監督就任後、ドメネクはほとんど常に国民の批判に晒されてきたといっても決して大袈裟ではありません。

英雄ジネディーヌ・ジダンらの代表引退後、世代交代に失敗し、2006年ワールドカップ・ドイツ大会の予選で苦戦。その後ジダンとパトリック・ヴィエラ、クロード・マケレレの代表復帰により立ち直ったチームは本大会に出場し、下馬評を覆して準優勝を果たしました。

とはいえ、ドメネクの手腕によって戦術的修正がなされたというわけではなく、ジダンの引退の花道を飾ろうとする選手たちの奮闘や、ジダン本人の求心力と鬼気迫るパフォーマンスを絶賛する向きが圧倒的に多く、実際に下馬評からすれば準優勝も悪くない結果であったと言える代表チームでしたが、大会後、ドメネク解任を望む声はかなり多く上がっていたのです(結局2010年まで契約を更新)。

また、ドメネクは監督としての手腕だけではなく、非常に個性的な人格においても疑問符をつける向きが非常に多いことで有名。

特に知られているのは、「選手選考を占星術に従っている」などといったエキセントリックな発言。それに、単に特徴的なコメントをするだけならまだしも、実は優秀な選手たちを、個人的な理由で代表に召集しないだけであるのに、それを占星術のせいにしているだけという説も根強いのです。特にロベール・ピレスやリュドヴィク・ジュリは、ドメネクと事実婚の状態にあったエステル・ドニとの関係を勘ぐられ、嫉妬で代表から外されている――と認識しているファンは、僕以外にも少なからず存在するはずでしょう。

そんな奇人ドメネクの最新最大の代表的エピソードとして挙げられているのは、2年前の欧州選手権において、グループリーグ敗退が決まった際のインタビュー。

「ドメネクだからなあ」と思ってる人は大いにせよ、本来有力国のフランスなので、GL敗退はやっぱり問題。そこで、元々ドメネクを嫌っているであろうアナウンサーが、責任を取って辞任する意思があるか確認するために、今後の計画を訊ねたところ、ドメネクは

「計画はたったひとつ。エステルと結婚すること。きょうがプロポーズの日だ。こういうときは、みんな誰かを必要としている。私には彼女が必要だ」

と回答。確かにドメネク本人も辛かったでしょうけど、何しろ公共の電波を使ってのプロポーズ。テレビの前の、決勝トーナメントに進めずに打ちひしがれていたフランス国民は、果たしてどのような心持ちであったものやら。

しかし、このようなエピソードに事欠かず、国民だけでなく、選手たちや引退したジダンなど、地元でのワールドカップを制した98年組の英雄たちまでもがその手腕に疑問の声を上げる中、欧州選手権後、今度こそ解任だろうと思われていたのに、ドメネクはまたも首の皮一枚を残して生き残り、2010年まで指揮を取り続けることが決定したのです。

ただし、その手腕が評価されたからというわけではなく、ディディエ・デシャンなど、他の監督候補と天秤にかけた結果の、フランスサッカー連盟内での政治的な判断の末の続投であると見る向きは多く、ドメネク続投に失望した、それぞれフランスを代表するフォワードとゴールキーパーである、ダビド・トレゼゲとセバスティアン・フレイはその後代表引退を発表しているくらい。

そして迎えた今回のワールドカップの予選においても、ドメネクは変わらずドメネクであり、ピッチ上のパフォーマンスだけでなく、選手やマスコミとの軋轢も含め、ある種期待通りの迷走を見せてくれまして、結果、予選グループの1位通過はならず、各グループの2位同士が出場枠を争うプレーオフに回ることになってしまいました。

しかし、さすがにプレーオフで敗退となれば、今度こそ解任は免れなかったであろう状況において、先に記したように、予選中にドメネクを痛烈に批判したという報道がなされた(報道後アンリは否定したものの)当時の代表キャプテン・アンリの神の手発動――。


で、今回のワールドカップ本戦においても、今のところ無得点でグループリーグ敗退の可能性もかなり濃厚な状態で、今の代表チームでフランク・リベリかこいつか、ってくらい重要な才能であるニコラ・アネルカにロッカールームで酷い言葉で罵られたらしいドメネク。

しかし、それだけならまだしも、選手とスタッフしかいなかったその場のことがメディアに漏れて、アネルカは代表を追放されてしまったのです! そして残りの22人が20日の練習をボイコット――という、もう熱すぎる展開になっております。


そして本日、開催国南アフリカとの大一番。南アもグループリーグ突破がかなり微妙な情勢で、少なくとも南アもフランスも最低勝たないと話にならない状況。

ここは、突破はともかく、南アに初勝利してもらいたい気分ですが、これまでのワールドカップで開催国がグループリーグ敗退したことは1度もないのだけれど、そんな初の悲劇を、空気が読めないドメネクのレ・ブルーがやらかす予感もひしひしと感じます。

もう本当に、ここまで首にならなかっただけでも奇跡的で、運が良いのか悪いのかサッパリ分からないドメネクさんですが、彼とレ・ブルーの行く先は、星のみぞ知っているに違いありません。


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