2008.07.04 Friday
ついに全国で運用開始ということで、すでに東京などで今月から始まる前から、随分とDQNな事件もチラホラと起きていましたが、以前こんな日記を書きました。
以下コピペ
僕がその指のない老人に会ったのは、ある朝の話だ。
空があんまりに青いので死にたくなるような気分の朝、僕は下宿を出てキャンパスへ向かった。
すると道すがら食堂のおじさんを見かけた。しばらく無言のまま歩いていたのだが、僕がふと視界に入ったおじさんの左手にはっとなり、ついまじまじと見つめていると、おじさんが僕の方に顔を向けた。
視線に気づかれてしまったらしい。僕が気まずい気持ちで困っていると「この手が気になるのかい?」と、おじさんが笑顔で言った。ひらひらと振られているのは、親指のない左手。
そして、一体なんと答えればよいのか、と僕が躊躇っているうちに、おじさんは自分の過去を語り始めたのだった。
おじさんの話によると、昔はタバコの自動販売機というのは、未成年が買えないように午後11時になったら電源が落とされていたのだという。
今のように虹彩認証で個人のデータを住基ネットから検索し年齢を判定するシステムになったのはおよそ30年前の話で、その前に1度、指紋で年齢を認証するシステムが導入されたらしい。おじさんはその時大学生だった。
今も昔も、かっこつけてタバコを吸いたい若い奴ら、かっこつけで吸い始めた結果、あれも言ってしまえば副作用が弱いだけで麻薬だから、もう吸うのが止められなくなってしまった奴らは絶えないようで、このシステムが導入された時、全国の不良学生どもは大変に困ったのだそうだ。
なにせ――もちろんその頃にも、コンビニやタバコ屋さんのような対面販売の店には、入場客の戸籍認証システムが導入されていたのだけれど――それまでは夜の11時までなら、人のいないところでこっそり買うことが出来たタバコが、買えなくなったのだから。
それ以降は、親が(変な言い方だけど)理解のある奴など、ごく一部を除けば、未成年喫煙者のほとんどはタバコを手に入れられなくなり、タバコがまるでドラッグのように取引されることまであったのだという。
しかし、抜け道を見つける悪い人間はいつの時代も必ずいるもので、とんでもないことを考える奴が現れた。
ある日の深夜、おじさんが街の外れを歩いていたら、急に後ろから若い奴らが集団でおじさんを襲って手ひどい暴行を加えた。意識が朦朧とする中で、おじさんはなにかが自分の身体の先に突き立てられたような衝撃を感じた。
そして意識が戻った時、病院のベッドの上にいたおじさんの、左手の親指は無くなっていたそうだ。
そこまで話し終わって、おじさんは白い歯を見せて笑った。
「もっとも、その時わたしはまだ19歳だったんだよね。あはははは。凄い老け顔でねえ」
――なんとも酷い話ではある。
しかし、被害者本人がこんなに笑って話せるようになっていることを思うと、陰気臭く考えるのもむしろ失礼な話ではないか、と僕は思った。
すると、なんだか心もすーっと軽くなり、僕の心に浮かんだことはといえば、「不便な時代もあったものだなあ」という、なんとも気の抜けた感想なのだった。
以上コピペ
起こるかなあ、タスポ狩り。
僕正直、タスポってもっとフューチャーな(笑)、そのカードだけでなく本人であることを何某かのハイテクノロジーで察してくれる気の利いたやつだと勝手に思って、すげえ未来! とか盛り上がっていたので(苦笑)、カードだけでいいなんて、信じられません!!
タスポ狩りが続発して、制度自体こけたら面白いんだけど。いや、面白くはないが。不謹慎な発言ですんまそん。
以下コピペ
僕がその指のない老人に会ったのは、ある朝の話だ。
空があんまりに青いので死にたくなるような気分の朝、僕は下宿を出てキャンパスへ向かった。
すると道すがら食堂のおじさんを見かけた。しばらく無言のまま歩いていたのだが、僕がふと視界に入ったおじさんの左手にはっとなり、ついまじまじと見つめていると、おじさんが僕の方に顔を向けた。
視線に気づかれてしまったらしい。僕が気まずい気持ちで困っていると「この手が気になるのかい?」と、おじさんが笑顔で言った。ひらひらと振られているのは、親指のない左手。
そして、一体なんと答えればよいのか、と僕が躊躇っているうちに、おじさんは自分の過去を語り始めたのだった。
おじさんの話によると、昔はタバコの自動販売機というのは、未成年が買えないように午後11時になったら電源が落とされていたのだという。
今のように虹彩認証で個人のデータを住基ネットから検索し年齢を判定するシステムになったのはおよそ30年前の話で、その前に1度、指紋で年齢を認証するシステムが導入されたらしい。おじさんはその時大学生だった。
今も昔も、かっこつけてタバコを吸いたい若い奴ら、かっこつけで吸い始めた結果、あれも言ってしまえば副作用が弱いだけで麻薬だから、もう吸うのが止められなくなってしまった奴らは絶えないようで、このシステムが導入された時、全国の不良学生どもは大変に困ったのだそうだ。
なにせ――もちろんその頃にも、コンビニやタバコ屋さんのような対面販売の店には、入場客の戸籍認証システムが導入されていたのだけれど――それまでは夜の11時までなら、人のいないところでこっそり買うことが出来たタバコが、買えなくなったのだから。
それ以降は、親が(変な言い方だけど)理解のある奴など、ごく一部を除けば、未成年喫煙者のほとんどはタバコを手に入れられなくなり、タバコがまるでドラッグのように取引されることまであったのだという。
しかし、抜け道を見つける悪い人間はいつの時代も必ずいるもので、とんでもないことを考える奴が現れた。
ある日の深夜、おじさんが街の外れを歩いていたら、急に後ろから若い奴らが集団でおじさんを襲って手ひどい暴行を加えた。意識が朦朧とする中で、おじさんはなにかが自分の身体の先に突き立てられたような衝撃を感じた。
そして意識が戻った時、病院のベッドの上にいたおじさんの、左手の親指は無くなっていたそうだ。
そこまで話し終わって、おじさんは白い歯を見せて笑った。
「もっとも、その時わたしはまだ19歳だったんだよね。あはははは。凄い老け顔でねえ」
――なんとも酷い話ではある。
しかし、被害者本人がこんなに笑って話せるようになっていることを思うと、陰気臭く考えるのもむしろ失礼な話ではないか、と僕は思った。
すると、なんだか心もすーっと軽くなり、僕の心に浮かんだことはといえば、「不便な時代もあったものだなあ」という、なんとも気の抜けた感想なのだった。
以上コピペ
起こるかなあ、タスポ狩り。
僕正直、タスポってもっとフューチャーな(笑)、そのカードだけでなく本人であることを何某かのハイテクノロジーで察してくれる気の利いたやつだと勝手に思って、すげえ未来! とか盛り上がっていたので(苦笑)、カードだけでいいなんて、信じられません!!
タスポ狩りが続発して、制度自体こけたら面白いんだけど。いや、面白くはないが。不謹慎な発言ですんまそん。


